川崎ヒナのRe:寂しい深海魚

社会人バンドマンがなんか色々書く。

森山直太朗のうんこ

初めに断っておくと、この記事には「うんこ」という言葉が大量に出てくる。
うんこが大量に出るなんて健康の証なのでいいことだと思うが、お食事中の皆様は今すぐスマホを置いた方がいい。
というか飯食いながらブログを読むと小さい子が真似するのでやめた方がいい。
 
さて、新しく作ったブログの最初のタイトルが「森山直太朗のうんこ」というとんでもない始まり方をしてしまったわけだが、僕は別にそういう趣味があるわけではない。
 
皆さんは「森山直太朗の名曲」と言われたら何を思い浮かべるだろうか。
 
ほとんどの人は「さくら」を挙げると思う。
僕は中学生くらいまでは意外とJ-Popが好きだったので、友達にカセットテープに録音してもらってよく聴いていた。カセットテープって辺りで年齢がバレそうだがお金がなくてMDを聴く環境がなかっただけなので誤解しないで頂きたい。
当時はピアノを習っていたので、書店で楽譜を探したりもした。「さくら(独唱)」のバンドスコアとかいう意味のわからないものもあった。全部休符のTAB譜が3つくらい載ってた。コストアップの神様かよ。
 
話を逸らしてしまったので戻す。
ここまで書いておきながら、この記事で語りたい曲は「さくら」ではない。
その曲のタイトルは、「うんこ」だ。
 
Googleに名前を入力して、候補に「うんこ」が出てくるミュージシャンなんて世界中どこを探しても森山直太朗くらいだろう。
いや、子供に「雲子」という名前を付けようとした矢野顕子もか。
 
それはそうと「さくら」と「うんこ」だなんて対極的すぎて、自分の持てる限りの語彙力をフル回転させても「うんうん、どっちもひらがな3文字だもんね」くらいのことしか言えないのだが、「うんこ」は紛れもなく、名曲だ。
「あの森山直太朗が『うんこ』だなんて」と思う人もいると思うが、僕はむしろ森山直太朗だから歌える歌だと思う。
森山直太朗は、綺麗なメロディと声の中に一滴だけ異質を垂らした波紋のような歌を歌う。
蝶々が舞う花畑に1匹だけ蛾が混ざっているような歌を歌う人だ。
だから桜が舞い上がる景色の中に1曲だけうんこが混ざっていてもいいじゃないかと思う。
 
むしろ「うんこ」を歌うのがaikoじゃなくてよかった。
「ああ~~~~うんこ~~~~~~」みたいな歌がリリースされてTwitteraikoとunkoが仲良くトレンド入りしてしまう光景なんか見たくない。その日のつぶやきビッグデータどうすんだ。
 
さて、では「うんこ」はどういう曲なのか。
まずは聴いてみよう。
さっきまで体の中にいたのに出てきた途端いきなり嫌われるなんて」という歌詞から始まるうんこ。
うんこなのに、何だか気の毒になってくる。うんこのことを気の毒に思ったのはこの曲を初めて聴いたときくらいだ。
 
そして、歌詞は「やっぱりお前はうんこだな」と続く。
いや、まあ、うんこだからね。そりゃうんこだよね。ムカつく奴に「クソだな」と悪口を言うのとは違って、今うんこに「うんこだな」って言ってるからね、そりゃうんこだよね。ペットの犬に「犬」って言ってるようなもんだからね。うんこだと思ってたのにトウモロコシとかだったら驚くわ。たまにあるけども。
 
そしてこの曲は鮮やかなストリングスに飾られ、終わる。歌詞はたったこれだけ。とにかくうんこに始まりうんこに終わる歌だ。
 
だがここで僕の最初の質問を思い出してほしい。
森山直太朗の名曲と言えば何を思い浮かべるだろうか」
 
次に僕は「さくら」を挙げたが、殆どの人が「懐かしい」と思ったことだろう。
森山直太朗って最近あまり見なくなったな」とか、もっと悪い言い方になってしまうと「古いな」とかね。そう、それだよそれ。
 
別に森山直太朗の「さくら」だけじゃない。ヒット曲が生まれては消えていく、消費型のエンターテイメント。
あんなに聴いていた歌も、好きだった歌手も、音楽だけじゃなく俳優やモデル、お笑い芸人も、気が付いたら「古いな~」とか言われる存在になっている。「まだそれ好きなの?」とバカにされることもある。
この歌に出てくるうんこと同じだ。この歌に出てこないうんこもたぶん同じだと思うけども。
 
あの歌手も俳優も芸人もうんこなんだ。僕もあの娘もアイツも君も、やっぱりお前はうんこだな。
美味しそうな飯だった頃はあんなにチヤホヤしていたのに、流行が過ぎ去った途端に忌み嫌われる。やっぱりお前はうんこだな。