川崎ヒナのRe:寂しい深海魚

社会人バンドマンがなんか色々書く。

トマトカレーとソラニン

僕は今ファミレスの席に座っている。迂闊だった。
そもそもは友人のライブを観に行く予定で、その前に時間がありそうだったから、新しいギターを試したくて、ライブ前の友達とライブハウス近くのスタジオを予約した。
ソラニン」の新装版を買って、友人と合流して、スタジオでギターを弾き、友人はリハーサルのためライブハウスに向かった。
僕は適当に時間を潰すべく楽器店や書店を適当に回った。小腹が減った。
夜勤明けだから恐らくライブは最後まで観られない。早めの帰宅になる。それなら夜は嫁の作った飯を食いたい。だからあまりここで食い過ぎてもよくない。だが時間はまだまだある。小腹が減った。
とりあえずファミレスに入って、軽いサンドイッチか何かを腹に入れて、さっき買った「ソラニン」を読みながら煙草でも吸えれば十分だ。
でも漫画をファミレスで読むのはちょっと恥ずかしいからテーブルの下に隠して読もう。それで十分、時間が潰せる。

迂闊だった。軽食がない。喫煙席もない。
僕は何故こんなところにいるのだ。このトマトカレーは何故僕のテーブルにあるのだ。メニューの写真よりブロッコリーが多い。僕はブロッコリーが食えないのだ。何故僕はドリンクバーまで頼んでしまったのだろう。コップに半分のコーラしか飲んでいない。
いや、いい。別に煙草は我慢できる。カレーも別に量は多くないし、なんなら3時間ももたないくらいだろう。ドリンクバーは長居の免罪符。それでいい。
僕は「ソラニン」を読むのだ。ビニールを剥がすのだ。幸い店内は割と人の声がする。多少ビニールを破く音がしても誰も気にしない。いや、しかし、本が、でかい。テーブルの下じゃページをめくれない。
トマトカレー。ブロッコリー。コーラ。ビニールだけ剥がした「ソラニン」。
何も望んじゃいない。なんだこの空間は。
その結果がこの中身のない記事だ。時間の無駄だったろう。僕の時間潰しに、君の時間も添えてくれ。ブロッコリーと違ってちゃんと噛み砕いてあげるから。